「本格ミステリ大賞」評論・研究部門三度受賞の著者が送る最新研究をまとめたミステリ批評
7月26日以降発売本格ミステリの構造解析――奇想と叙述と推理の迷宮
飯城勇三【著】
四六判上製 480ページ
定価3,850円(本体3,500円+税)
他に類を見ない特殊な構造を持つ唯一無二の小説ジャンル〈本格ミステリ〉。その特殊な
構造を解析し、その特殊な構造が生まれた理由を考察した評論書!
作品を考察する場合〈何を=テーマ〉、〈どう描いているか=舞台や人物〉だが、本格ミステリの場合〈何を=トリックやプロット上の仕掛け=奇想〉、〈どう描いているか=叙述〉に加えて〈どう解き明かすか=推理〉が加わる。奇想、叙述、推理を本格ミステリの構造に組み込んで解析した評論書。
飯城勇三(いいき・ゆうさん)
1959年宮城県生まれ。東京理科大学卒。エラリー・クイーン研究家にしてエラリー・クイーン・ファンクラブ会長。2011年『エラリー・クイーン論』(論創社)で第11回本格ミステリ大賞【評論・研究部門】を受賞。2018年に『本格ミステリ戯作三昧』(南雲堂)で第18回本格ミステリ大賞【評論・研究部門】を受賞。2021年に『数学者と哲学者の密室』(南雲堂)で第21回本格ミステリ大賞【評論・研究部門】を受賞。他の評論書に『エラリー・クイーンの騎士たち―横溝正史から新本格作家まで』(論創社)。ガイドブックに『エラリー・クイーン完全ガイド』(星海社)、『密室ミステリガイド』(星海社)、編著に『鉄人28号大研究』(講談社)、『エラリー・クイーン パーフェクトガイド』(ぶんか社)などがある。
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