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青銅ドラゴンの密室

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青銅ドラゴンの密室

青銅ドラゴンの密室 5月16日頃発売

安萬純一 著
四六判上製 344ページ
本体1,800円

《奇想》と《不可能》を探求する革新的本格ミステリー・シリーズ 本格ミステリー・ワールド・スペシャル最新刊!!
監修 島田荘司/二階堂黎人
雷が青銅のドラゴン像を生き返らせ、雄叫びを上げ、人をかみ砕く!! これは魔法か——

ホルツマイヤー家の敷地内にある青銅のドラゴンの塔。そこに近代建築研究家と称するラグボーンが訪ねてくる。探偵でもあるという彼に当主ゲオルグ・ホルツマイヤーは塔の調査の見返りにある事件の謎を解いて欲しいと依頼する。
調査の最中、ゲオルグの孫が惨殺される事件が起こる。その殺され方は百年前にドラゴンの建造後まもなく内部で二人の旅芸人が殺さた方法と同じものであった。

本書の読みどころとしては、鮮やかに切り取られた情景の数々に見られる個々のエピソードもあげられるだろう。青銅ドラゴンがはじめて読者に紹介されるときの稲妻や、旅芸人の過去のナイフ投げが決まったときの満場の喝采、さらには閉じ込められたときにある人物が取り出した凶器の隠し場所や、謎解きの現場や殺人の光景など、物語のポイントとなるシーンが映画的に描出される。会話の妙味や、登場人物それぞれの個性の際立ち方、それは氏の作品全般の共通項であるが、はっきりと表現され、登場人物を豊かに作り上げている。(解説より:つずみ綾)

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