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アジアン・ミステリー

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アジアン・ミステリー

アジアン・ミステリー

獅子宮敏彦 著
四六判上製 416ページ
本体1,800円

《奇想》と《不可能》を探求する革新的本格ミステリー・シリーズ
本格ミステリー・ワールド・スペシャル最新刊!!
監修 島田荘司/二階堂黎人
奇想と不可能を極めた事件をおいもとめ ダーク探偵が再び動き出す

高速で疾走し消失する象
五行の力による龍の天罰で密室で
四肢を裂かれる将軍
タイムマシーンを使い過去へ旅をする時の魔女
台湾沖に浮かぶ紅島。
象の呪いがあるといわれるこの島で
九十年以上前におきた不可思議な事件の謎を
調べる私のところにダーク探偵が現われる。
彼は事件の鍵として『乾隆魔象』というミステリー小説を提示する。
世界最古のミステリー『モルグ街の殺人』と ほぼ同時期に書かれたこのミステリー内容に 酷似した事件が同じころ紅島でおきていた。 虚と実、さらに時空を超えた壮大な謎にダーク探偵が挑む。

謎めいた方法で過去の中国に連れ去られたフランス人が象に踏み殺されるという奇怪な事件、五行の力が宿る密室に閉じ込められた中国人にくだった天罰、時を操るという美女の魔術で過去の世界を垣間見る話、そして台湾の館で起こった不可解な英国人連続殺人事件。 [中略] なかでも、他のトリックとの関連性を紐解いた果てに明らかとなる「疾走し消失する象」の鮮烈なビジュアルイメージは、希代のトリックメーカーたる獅子宮敏彦ならではというべきだろう。(解説より:蔓葉信博)
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