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亡者は囁く

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亡者は囁く

亡者は囁く

吉田恭教 著
四六判上製 352ページ
本体1,800円

《奇想》と《不可能》を探求する革新的本格ミステリー・シリーズ 本格ミステリー・ワールド・スペシャル最新刊!! 監修 島田荘司/二階堂黎人
亡者の囁きが、時の間に埋もれていた事件の真相を呼び覚ます。 警察を追われて探偵となった槙野康平と、鉄仮面と渾名される警視庁捜査一課の東條有紀が再び躍動する!

「25年前に一度だけ会った女性の消息を知りたい。名前は深水弥生」 盲目の天才バイオリニストの依頼を受け、探偵・槙野康平が調査に乗り出す。調査を進めるうち、深水弥生の恋人が四年前に起きた平和島事件の被害者となっていた事実を掴んだ槙野は、その事件の詳細を調べ直すべく、警視庁捜査一課の東條有紀に協力を求める。そして深水弥生を探すべくさらに調査をすすめた結果、平和島事件の犯人と似た状況で自殺していた人物が浮かび上がってくる。

「奇想の本格」を成立させるための方程式は、続く本書『亡者は囁く』でも、変わらない。盲目のバイオリニストから、二十五年前に一度だけ会った女性とその恋人の消息を調べる依頼を受けた私立探偵の槙野は、そのふたりにまつわる数奇な殺人事件の真相を追い求めることになる。やがてトリッキーな殺害方法を発見し、畏怖さえ覚えるほどのその残忍さのなかで、槙野はある不可解な差異を見出すことになる。その差異の真相に気がつくことで開ける不可思議な世界感覚、それが「奇想の本格」たらんとする本書の目指す高みなのである。(解説より:蔓葉信博)

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