僕らが愛した手塚治虫 〈復活編〉
僕らが愛した手塚治虫 〈復活編〉
二階堂黎人 著
A5判並製 344ページ
本体2,200円
手塚治虫「火の鳥」がごとく華麗に復活!! 『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』が人気を博した70年代後半をまとめる。
手塚治虫は、長くて中身が濃い、波瀾万丈のマンガ人生を送ってきた。昭和二十年代後半から三十年代にかけては、『ジャングル大帝』、『鉄腕アトム』、『リボンの騎士』など数多くの傑作を世に送り続け、名実ともにマンガ界の第一人者として活躍した。
また、一九六二年にアニメーション会社の虫プロダクションを興すと、日本初のテレビ・マンガ『鉄腕アトム』や、日本初のカラー・テレビ・マンガ『ジャングル大帝』を制作し、日本中の子供たちをブラウン管の前に釘付けにした。
しかし、劇画ブームの到来や、虫プロダクションの社内争議などのゴタゴタが生じて、手塚は深刻なスランプに陥った。青年マンガの台頭によって、少年マンガに拘った手塚は「手塚治虫はもう古い」とか、「手塚治虫の時代は終わった」などと、世間からも散々言われたのだった。
そんな中、手塚は七三年十一月に、秋田書店の〈週刊少年チャンピオン〉で『ブラック・ジャック』を連載し始めた。また、七四年には、講談社の〈週刊少年マガジン〉で『三つ目がとおる』を描き始めた。これらが好評で、人気を呼び、氏は長い迷いからついに脱することができたのである。
僕らが愛した手塚治虫〈復活編〉
僕らが愛した手塚治虫〈復活編〉
二階堂黎人 (単行本(ソフトカバー)
- Jan 29, 2016)
¥ 2,376